8/2 静かなものほど難しい
すべての分野に言えることかもしれない
西村禮
2026.08.03
読者限定
ここ最近、芸術に触れる機会が多くあって、そのたびに考えることがある。
元々ご存知の方は、私が美大を出ていることは周知のことだと思う。けれど、ここ数年は創作物に対してそこまで真剣に向き合ってこなかった。最近ようやく気持ちにも余裕ができて、仕事の合間に絵や小説や映画などに触れ、アカデミックな気持ちに浸る時間を意識的に作るようにしている。
しかし、そこでいつも思うのは、絵でも小説でも「静かなものこそ難しい」ということだ。奇抜さやタブーを扱う作品は、ある意味でわかりやすい。刺激が強いぶん、受け手の感情もすぐ反応する。